ベース指弾きの正しい弾き方を知りたい。ついでに、うまく弾くコツも知りたい
このような悩みを解決します!
ベースの指弾きって、どうやって弾くのが正しいのかってよくわからないですよね。
私も趣味でベースを始めて12年経ちますが、いまでも指弾きのフォームをちょっとずつ変えながら試行錯誤を繰り返しています。
なので、指弾きの弾き方で「正しいのは確実にコレだ!」っていうのはないのかもしれません。
それでも、基礎知識や弾くときのちょっとしたコツはありますので、そのへんの話を本記事で解説していけたらと思っています。
ちょっと長いですが、趣味でベースを10年以上続けている私が普段から気をつけているポイントとか交えつつ解説します。
指弾きで悩んでいる人は、流し読みでもいいのでぜひ一度読んでみてください。
ベース指弾き(ツーフィンガー)の弾き方
まず、ベースの指弾き(ツーフィンガー)の基本的な知識について解説していきます。
ツーフィンガーは人差し指と中指を使って弾く奏法
ひとくちに指弾きといっても、様々な弾き方があります。
その中でもっともスタンダードな弾き方は、ピックアップに親指を添えて、人差し指と中指で交互に弦をはじく弾き方です。
2本の指を使って弦をはじくので、2フィンガー(ツーフィンガー)奏法と呼ばれます。
指弾き(2フィンガー)の3つのパターン
人差し指と中指を交互に使って弾く2フィンガーですが、親指を添える位置は人によって違います。
その中でも主な3つのパターンを紹介します。
あなたに合うスタイルはどれか、探してみてください。
① 常に1つ隣の弦に親指を添えるパターン
1つめは『親指は常に1つ隣の弦に添えておくパターン』です。
このフォームのメリットは、どの弦でも同じフォームで弾けること。
弾いている2本の指と親指の間隔は常に一定です。なので、親指の位置を変えるだけで、弾いてる2本の指はいつでも同じ動きで弾くことができます。
逆にデメリットは、弦移動が多いフレーズには不向きなこと。
例えば『4弦 → 2弦』や『3弦 → 1弦』と移動するオクターブ奏法はけっこうシンドいです。
この場合は親指の添え位置を変えるなどの柔軟な対応が必要になります。
② 2つ隣の弦に親指を添えるパターン
2つめは『親指を2つ隣の弦に添えておくパターン』です。
教則本とかでもよく「指弾きで弦を弾いた指は1つ手前の弦に着地する」と解説されています。
なので、このスタイルが1番スタンダードなスタイルなんだと思います。ちなみに、私もこのスタイルです。
この奏法のメリットはいくつかあります。
まず、ミュートが楽です。
例えば、2弦を弾いているときは『4弦は親指』『3弦は2弦を弾く指の着地』でミュートできるので、とくにミュートを意識しなくても演奏に集中できます。
ほかにも、オクターブ奏法やレイキングなどのテクニックに対応しやすいなどが挙げられます。
対してデメリットは、4弦(1番低い音が鳴る弦)を弾くときだけ、他の弦を弾くときと感覚が違う点が挙げられます。
これはもう慣れるしかないですね。
③ 親指は常にピックアップの上
3つめは『親指は常にピックアップの上に添えるパターン』です。
このスタイルのメリットは、親指を添えるポジションを変えなくていいので、スムーズな弦移動が可能なこと。
『親指の位置を変える』という1クッションを省略できるので、弦移動のフレーズが楽になります。
オクターブ奏法やレイキングにも柔軟に対応可能。
対してデメリットは、ミュートがやや面倒なこと。
4弦・3弦を弾いているときは弾いている指でミュートできるからいいのですが、2弦・1弦を弾くときは別でミュートを考える必要があります。
あと、手が小さい人にはやや不向きかなっていうのもありますね。ピックアップに親指を添えて1弦を弾くときは、けっこうシンドいかもしれないです。
ピッキングする位置について
次に、ピッキングする位置についてです。
指弾き・ピック弾きどちらも共通で言えることですが、ピッキングする位置によって、演奏性や音が変わります。
大きく、下記の3パターン
- フロントPU(ピックアップ)とリアPUの間
⇒ 1番スタンダードな位置
- フロントPUとネックの間
⇒ 指当たりも音もやわらかくなる
- リアPUとブリッジの間
⇒ 指当たりも音も硬くなる
指弾きをする場合、フロントPUに親指を添えてフロントPUとリアPUの間を弾くのが基本です。
音に対するこだわりが特になければ、この基本奏法で弾けるように練習しましょう。
指弾きの正しいフォームについて
最後に、指弾きの正しいフォームについてです。
今の世の中、ベース論はあふれかえっています。
なので、正しいフォームを身につけたいと思ったら、教則本や教則動画を見るのが1番手っ取り早くて確実です。
ここでのポイントは、信頼性が高いものを参考にすること。
弾き方1つでも、教則本や動画によって違うことを言っていたりするものなので、できるだけ信頼性が高い情報を参考にしましょう。
おすすめの教則本
教則本はとりあえず『DVD&CDでよくわかる!はじめてのエレキ・ベースNew Edition』この一冊でOKです。
超定番な教則本で、この一冊だけでベースの基礎知識を幅広く学べます。
教則本もあふれるくらいたくさんあるので、まずはこの一冊を読んで、足りないと思ったら次の本に手を出す感じがおすすめです。
おすすめの教則動画
教則動画を見るなら、同じく『DVD&CDでよくわかる! はじめてのエレキ・ベース』より抜粋された以下の動画が参考になります。(YouTubeより引用)
ベース指弾きでうまく弾くコツ 3つ
手の角度、力加減、弾く位置など、指弾きでうまく弾くためには気をつけなければいけないポイントはたくさんあります。
その中でもとくに重要なポイントに絞って、3つのコツを紹介します。
1番重要なポイントは『脱力』
どの教則本・教則動画でも必ず書かれてるってくらい重要なのが『脱力』です。
脱力というと「力を抜いて弾くこと」ですが、優しく弦をはじく=脱力ではないです。
イメージは、身体中の力を抜きつつ力強くてコシのある音を鳴らす感じ。
この加減が難しいところではあるのですが、基本的にベースを弾くのに力は必要ないって思ってもOKかと思います。
弾くときに力が入っていると
- すぐに疲れる
- 安定した演奏が難しい
- 身体の故障(腱鞘炎とか)に繋がる
などの原因となります。
しっかりと脱力して弾きましょう!
『指の付け根から動かす』意識
指弾きをするときは、指の付け根からしっかり弦をはじく意識で弾きましょう。
指の付け根を意識することで、指全体で効率よく力を伝えられて力強い音を出すことができます。
初心者でよくやりがちなのが、指先だけ使ってチョコチョコ弾く弾き方。指先の力だけでは、弦に効率よく力が伝わりません。
弦に力が伝わらないので
- 音が弱々しくなる
- 音の粒が揃わない
- すぐに指が疲れる
こういった状態の原因に繋がります。
力を抜いて、自然なフォームで構えてみましょう。
指の付け根を意識して弾くのは、ひいては指全体、さらにいうと腕・身体とすべてを意識した弾き方に繋がります。
指全体を意識できるようになると、脱力した状態で効率よく弦に力を伝えられるようになります。
『指の先端で弾く』意識
弦をはじくときは、指のなるべく先端を意識してピッキングするとうまく弾けます。
先端といっても、指の先っぽをかすめるような弾き方はNGです。
- 音が弱々しくスカスカになる
- 爪が当たりやすい
- 音の粒を揃えにくい
こういったデメリットにつながります。
逆に、指の腹で弾くのは
- 1つひとつの音が切れやすい
- 力加減が難しい
- 指がひっかかって弾きづらい
こういったデメリットが発生します。
先端を意識しつつも、ちゃんと太い音が出る位置に指を当てて弾くイメージです。
加減がむずかしいですが、ちょうどいい位置を探って弾けるように練習しましょう!
指弾きでうまく弾くコツまとめ
- しっかりと脱力
- 指の付け根から動かす意識
- 指の先端で弾く意識
指弾きで常に意識しておきたいポイント 2つ
ここで、私が実際にベースを弾くときに意識しているポイントを2つ紹介します。
ピッキングする手の角度
1つめは、ピッキングする手の角度です。
私自身、脱力して弾いていると無意識のうちに手の角度が寝てしまうことがよくあります。
手の角度が寝てしまうと指も一緒に寝てしまうので、ピッキングの精度が下がります。
なので、弾くときはいつも手の角度が寝てしまわないように意識しています。
ピッキングするポジション
2つめは、ピッキングするポジションです。
なにも意識せず弾いていると、弦移動をしたときなどにこのピッキングするポジションが少しずつズレることがあります。
フロントPUとリアPUの間を弾いているつもりが、いつのまにかフロントPUの上で弾いてたり…。
弾くときのフォームやポジションがズレると、演奏の精度に影響が出ます。
ボウリングとかでも、安定したスコアを出すためにはいつでも同じフォームで投げる必要がありますよね。
それと同じで、演奏を安定させるためにもピッキングのポジションはいつも同じ位置で弾けるように意識しています。
指弾きが上達する練習方法 2つ
指弾きが上達する練習方法を2つ紹介します。
上手い人の演奏を見ながら弾く
1つめは、YouTube動画などで上手い人の演奏を見ながら練習する方法です。
ポイントは、演奏を見ながら自分も弾くこと。
見て納得するだけではダメで、実際に同じように弾いてみて、上手い人の弾き方を身体に覚えさせるのがポイントになります。
この場合、弾いてみた系の動画よりも解説系の動画を見る方がいいかもしれません。
それと、できればプロの人の動画を参考にするようにしましょう。
自分の演奏を録音してみる
2つめは、自分の演奏を録音してみる方法です。
音楽は、人に聴かせるもの。自分が気持ちよく弾けていても、他の人が聴いてダメだったら全然ダメです。
自分の演奏を客観的に確かめるためには、録音して聴いてみるのが確実です。
実際に自分の演奏を録音して聴いてみると、弾いているときには気づかない点に気づけます。
改善点が明確になるので『録音 → 改善 → 練習』を繰り返すとメキメキ上達します。
それと、録音した演奏はいわゆる『他の人が聴いているあなたの演奏』と同じです。
なので『録音した演奏に納得ができる=他の人が聴いても気持ちいい演奏』に繋がります。
自分自身の練習のための録音なら、スマホの録音機能でも充分です。
指先1つで簡単に録音できるので、まずは手軽に録音してみましょう!
まとめ:練習を重ねてうまく弾けるようになろう!
長くなりましたが、以上がベース指弾きの弾き方とコツについての解説でした。
コツとか小ワザとか上達論はいろいろありますが、最終的には感覚で身につけるものなので、結局うまくなるには練習を重ねていくほかありません。
この記事で紹介したコツやポイントを意識しつつ、ぜひたくさん練習してください!
もっと練習を発展させたいと思ったら『究極のベース練習帳(大型増強版)』など書籍を利用して練習してみてください。
実践的なフレーズが数多く収録されているので、テクニカルな練習に最適ですよ。
以上で本記事の内容は終わりです。この記事の内容が少しでもお役に立てたなら幸いです。
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