ベースの弦って、種類が多すぎて何を選んだらいいかわからないですよね。
しかも、価格もそこそこ高めなので、購入に失敗したくないものです。
ベース弦の購入は
「選ぶ基準が多い+パッケージが似通っている」
というダブルパンチで、初心者はもちろん、慣れている人でも間違えることがあります。
事実、私も過去に何度か、ベース弦の購入で失敗しています…。
なので、あなたに同じ失敗をしてほしくない!という思いから
本記事では失敗しないベース弦の選び方について解説していきます。
- ベース弦選びで悩んでいる
- ベース弦の選び方がよくわからない
- おすすめのベース弦を知りたい
こんな人は必見です!
それでは、見ていきましょう。
失敗しないベース弦の選び方
ベース弦はどんなものを選んだらいいのか。
結論から言うと、ズバリ初心者のうちは
定番のものを選ぶ
これに尽きます。
定番のものを選ぶことで
- 選ぶ弦の種類を絞れる(迷う必要がない)
- 今後、いろいろなベース弦をためす時の基準になる
というメリットがあります。
一般的には『ダダリオ』『アーニーボール』『エリクサー』などが、多くのベーシストに選ばれている定番の弦と言えるものになります。
▼当記事の推し弦▼
ベース弦の選び方について、私の考えは下記の通りです。
初めは定番のものを選ぶ
↓
ある程度慣れてきたら、弦交換のタイミングでいろいろな弦をためす
ベースを始めたばかりのころは、弾いたときの感覚や音の違いなんてわからないです。
それに何より、まだ「弾き方が安定していなくてしっかりと音を出せない状態」で色々な弦を試したところで、お金と労力の無駄になるだけ。
なので、初心者のうちはまず定番の弦を使って演奏に慣れるのが始めの一歩です!
ベース弦の種類
同じメーカーのベース弦でも、さまざまな種類があります。
ベース弦を購入するなら、どんな種類があるのか把握しておくのが大切です。
なぜなら、どんな種類があるのか知っておかないと購入失敗に繋がるから。
なので、購入の前にベース弦の種類についてしっかりと把握しておきましょう。
具体的には、下記の5項目です。
- 弦の本数(4本・5本・6本)
- 材質(Nickel or Steel)
- 巻き方(ラウンド or フラット)
- スケール(弦の長さ)
- ゲージ(弦の太さ)
定番の弦『ダダリオ』のパッケージを例に、それぞれ詳しく解説していきます。
弦の本数(4本・5本・6本)
ベース弦を選ぶとき、まず気をつけるのは「弦の本数」です。
ベース弦には、4弦用・5弦用・6弦用などの種類があります。
初心者の方ならほとんどの人が4弦のベースを使っていると思いますが、5弦ベースなら5弦用の弦を購入する必要があります。
間違えないように気をつけましょう。
材質(Nickel or Steel)
次に、弦の材質です。間違えやすい部分なので気をつけたいポイントです。
ベース弦の材質は、おもに2種類。
- Nickel(ニッケル)
オールジャンルに使える、スタンダードな材質。よく聴くベースの音はこちら。
- Steel(ステンレス)
アタック感が強めの「パキッ」とした音が特徴。手触りはザラついてて、やや弾きづらい。
他にもナイロン・ブロンズなどの材質のものもありますが、こだわりがなければニッケルを選びましょう。
巻き方(ラウンド or フラット)
次に、弦の巻き方の違いです。
ベース弦の巻き方は、おもに2種類。
- ラウンドワウンド
芯線に、断面が円形●の線を巻きつけたもの。スライドしたときの手触りはザラついた感じ。
- フラットワウンド
芯線に、断面が四角■の線を巻きつけたもの。スライドしたときにあまりザラつく感じはなく、手触りはフラット。フレットレスベースなどによく使われる。
このような違いがありますが、こだわりがなければラウンドワウンドでOKです。
スケール(弦の長さ)
次に、スケールの違いです。
ベース弦のスケールは、おもに下記のバリエーションがあります。
- スーパーロングスケール
- ロングスケール
- ミディアムスケール
- ショートスケール
このうち、1番スタンダードなのは「ロングスケール」です。
あなたの持っているベースが「4弦ベース」で「ネックが短いものではない」なら、ロングスケールの可能性が高いでしょう。
他のベースと比較してネックが長いと感じるなら「スーパーロングスケール」、ネックが短いと感じるなら「ミディアム or ショートスケール」の可能性があります。
いずれにせよ、よくわからない場合は楽器屋で店員さんに確認しながらの購入をおすすめします。
ゲージ(弦の太さ)
最後に、弦のゲージ(太さ)です。
ゲージのバリエーションはメーカーによってもさまざまで、例えばベース弦の定番『ダダリオ』でも下記のバリエーションがあります。
- EXTRA SUPER LIGHT
(35・55・75・95) - SUPER LIGHT GAUGE
(40・60・75・95) - CUSTOM LIGHT GAUGE
(40・60・80・100) - REGULAR LIGHT GAUGE
(45・65・80・100) - REG LIGHT TOP / MED BTM
(45・65・85・105) - MEDIUM GAUGE
(50・70・85・105) - HEAVY GAUGE
(55・75・90・110)
このうち、赤文字くらいの太さがわりとスタンダードなものです。
なので、赤文字くらいの太さから選べば大きく間違うことはないでしょう。
ちなみに、私はやや細めの弦をおすすめします。
理由としては、下記の3点。
- 太いより細いほうが弾きやすい
- 弦の太さがわずかに違うだけで弾きやすさが大きく変わるから
- 指弾きやピック弾きのみならず、スラップなどの奏法にも柔軟に対応するため
ダダリオの弦なら『REGULAR LIGHT GAUGE(45・65・80・100)』の弦です。
太さの違いは、数字で見るとほんのわずかですが、このわずかな違いが弾いた時の感覚に大きく影響します。
とくにスラップをした時によくわかるのですが、弦が細い方が演奏しやすいです。
私の思いとしては…弦の太さによるサウンドの違いを意識するより、まずは演奏しやすい弦を選んで“ベースが楽しい”って思えるようになってもらえたらなって感じです。
そのため、演奏性重視の細めゲージをおすすめします。
初心者におすすめのベース弦4選
ここからは、初心者にオススメの弦を4つに絞って紹介します。
ここで紹介するベース弦の組み合わせは、下記のとおり。
- 弦の本数:4本
- 材質:Nickel(ニッケル)
- 巻き方:ラウンドワウンド
- スケール:ロングスケール
- ゲージ:45-100(やや細め)
この組み合わせは、ベース弦としてはかなりスタンダードなものです。これに加えて、初心者におすすめのかなり定番なものを選びました。
それぞれの弦の特長も解説しますので、あなたに合うものを選んでいただければと思います。
ちなみに、ベース弦はサウンドハウスでの購入が激安なのでおすすめです。
ベース弦は消耗品で購入頻度も高いので、安いところから購入しておトクに買いものしましょう!
D’Addario(ダダリオ) EXL170
数あるベース弦の中でも定番中の定番
『D’Addario(ダダリオ)』は、選んで失敗することはまず無いです。
ダダリオの特長は、何と言っても“安定感”。
多くのベーシストから愛用されており、「ベースらしい音」「弾き心地」「ブランド力」を兼ね備えた絶対安定の弦です。
安定感がありながらコスパもいいので、私も長く愛用しています。
弦選びで迷ったら、まずはダダリオから試してみてください。
Elixir(エリクサー) NANOWEB Light
弦交換がめんどくさい、煩わしいと感じる人には
『Elixir(エリクサー)』をおすすめします。
表面にコーティングが施されているので、サビや劣化に強く、寿命が長いのが特長。
初心者のうちはまず弾いて楽しむことが大事だと思いますし、弦交換の回数を減らせるのはわりと大きなメリットになります。
他の弦と比べて値段が少々お高めですが、寿命も長いので結果的にコスパは良くなります。
この弦に限らずですが、弦の寿命を少しでも長くするために「練習後のお手入れ」は必ずするようにしましょう。
R.Cocco(リチャードココ) RC4F N
ダダリオは定番すぎて嫌だ!って人には
『R.Cocco(リチャードココ)』をおすすめします。
R.Cocco(リチャードココ)は、イタリアの職人によるハンドメイド製法で、作りが丁寧で上質なのが特長。
すごく感覚的な話になってしまいますが、弾いたときに手に馴染む感じと、音がしっかり出る感じがあります。
とはいえ、よほど演奏やサウンドを意識していて慣れた人じゃないと、他の弦との違いはイマイチわからないと思います。
なので「他の人とちょっと違う弦を使いたいな」って思ったら選んでみてください。
PLAYTECH(プレイテック) ベース弦
※2023年11月に追記
激安弦のプレイテックベース弦を使ってみたところ、普通におすすめできると思ったので紹介。
2023年11月現在、サウンドハウスでの購入で680円(税込)と破格の安さ。
激安弦でありながら、普段の練習用として使うぶんにはまったく問題ないクオリティ。(個体の当たりハズレはありますが…)
ダダリオ弦の4分の1くらいの値段で手に入るので、コスパ重視なら最強の弦となります。
4弦ベースでのゲージのラインナップが「45-105」「40-95」しかなく、今回の趣旨とは若干外れますが、それでもおすすめしたい一品です。
まとめ:まずは定番のものを選びましょう
以上、失敗しないベース弦の選び方とおすすめの弦について解説しました。
繰り返しですが、どれを選んだらいいかわからないうちは「定番のもの」を選びましょう!
趣味で弾く分には、コスパのいい『ダダリオ』をずっと使うって選択もアリです。
ベースを続けているうちにほかの弦も気になってくる時期があると思うので、慣れてきたらいろんな弦を試してみましょう!
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