ゲームセンターに行くと、ギタドラ(GITADORA)という音楽ゲームがあります。
ギターやドラムの、リアルな演奏を体感できるゲーム!…らしいです。
ギタドラを知らない人にギタドラのことを話すと大概

ギタドラ上手い人って本物もできるの?
ということを聞かれます。
結論から言うと、そこそこできる人もいるし、全くできない人もいます。
ということで、今回は
- 趣味でベースを10年以上続けている
- 大学時代にバンドでドラムをやっていた経験者
- エレキギターやアコギも少しかじってる
- ギタドラ歴15年以上
- ギタフリ虹ネーム
- ドラムマニア金ネーム
のいわゆる廃人オタクである私が
「ギタドラが上手い人は本物もできるのか」
という疑問にお答えします!
ただ、最初に1つだけ声を大にして言わせていただきたいのですが
実機の練習を目的にゲームを始めるのは絶対にオススメしません
もともとゲームが好きで、本物のギターとかに興味が出て始めるのは良いと思いますが、実機=ゲームではないのでそこの切り分けは必要です。
(私もギタドラきっかけでベース始めたタチです)
それを踏まえた上で読み進めていって頂けたらと思います。
ギタドラってなに?
そもそもギタドラって何?という方のために、簡単に説明します。
ギタドラは、ゲームセンターの音ゲー(音楽ゲーム)コーナーでたまに置いてあるのを見かけます。
2013年にGITADORA(ギタドラ)というタイトルで稼働したのですが、GuitarFreaks&DrumMania 自体は、1番初期のもので1999年から稼働しています。
歴史がありますねぇ〜
詳細はウィキペディアをご覧ください。
GITADORA(ギタドラ)は、2013年2月14日よりコナミアミューズメントが発売しているギター/ドラムシミュレーションの音楽ゲームである。GITADORA GuitarFreaks( – ギターフリークス)とGITADORA DrumMania( – ドラムマニア)の2作品で構成される。BEMANIシリーズの1つである。
引用元:Wikipedia
ちなみに、冒頭で書いた「虹ネーム」「金ネーム」はいわゆるゲームの実力を示すものなのですが
わからない方のために簡単に説明します。
興味が無ければ読み飛ばしてください
ギタドラには「スキルポイント」というものがあって、プレイヤーの実力を数値にすることでそのプレイヤーの実力がわかるというものです。
またその数値が高くなると、プレイヤーネームの色が変わっていきます。
つまり、色で実力がわかるってことですね。
簡単にまとめると
- 白(初心者) ⇒ 0.00 ~ 999
- 橙 ⇒ 1000 ~ 1499
- 橙グラデーション ⇒ 1500 ~ 1999
- 黄 ⇒ 2000 ~ 2499
- 黄グラ ⇒ 2500 ~ 2999
- 緑(脱初心者) ⇒ 3000 ~ 3499
- 緑グラ ⇒ 3500 ~3999
- 青 ⇒ 4000 ~ 4499
- 青グラ ⇒ 4500 ~4999
- 紫 ⇒ 5000 ~ 5499
- 紫グラ ⇒ 5500 ~ 5999
- 赤(中級者) ⇒ 6000 ~ 6499
- 赤グラ ⇒ 6500 ~ 6999
- 銅(準上級者) ⇒ 7000 ~7499
- 銀(上級者) ⇒ 7500 ~ 7999
- 金(人間卒業) ⇒ 8000 ~ 8499
- 虹(ゴリラ) ⇒ 8500 ~ ∞
つまり、私はゴリラということですね。ウホッ!
ギターフリークスをやっている人はギターやベースができる?
さて、本題に入ります。
まずは「ギターフリークスをやっている人は本物のギターやベースができる?」という疑問からお答えします。
バッサリといきますが、いくらゲームが上手くてもリアルなギターやベースは全く別物です。
- ゲームは5つ(あるいは3つ)のボタンとピッキングノブで演奏
- 実機は複数の弦をピックあるいは指で演奏
この違いが大きいです。
これはギタフリ経験者なら容易に想像ができると思います。
では、実際にゲームから実機のギターやベースの演奏に結びつくものはあるのでしょうか。考えてみたいと思います。
全くの初心者と比べて有利な点
リズム感が身につく
比較的、リズムに強くなるように思います。
ゲームなので、世のアーティストの方たちがおよそ考えつかないような変速リズムがバンバン出てきます。
逆を言うと、自分が思いつかないようなリズムパターンを強制的に演奏するので、引き出しが増えていくように感じます。
オルタネイトピッキングの感覚が掴める
ギターやベースには、弦に対してピックを
上から下、下から上
と交互に連続で演奏する弾き方をオルタネイトピッキングと言います。
リズムキープするのがなかなか難しいのですが、ゲームにある程度慣れているとそこそこリズム感覚が掴めた状態となっています。
そのため、全くの初心者から入るよりは優位になる点ではあるかと思います。
ただし、それはあくまっでもリズムだけの話で、ピッキング感覚は全然違います!
勘違いしないようにご注意を
不利となりそうな点
テクニックが身に付かない
ギターやベースには様々なテクニックがあります。
しかし残念なことに、ゲームでは実機におけるテクニックはほとんど再現されていません。
例えば、ゲームでもハンマリングやプリングといったテクニックをふんだんに取り入れたフレーズがしばしば出てくるのですが
実機では、1回のピッキングで3つの音を鳴らすところを
ゲームでは、3つの音ならキチッと3回ピッキングさせられます。
チョーキングやスライドは当然ありません。
ブリッジミュートもありません。
スイープもありません。
歯ギターもできません。
オワタ\(^o^)/
何かテクニックが身につくということは期待しない方が正解です。
変な癖が付く可能性がある(特に左手)
演奏感覚が全く違うので、ゲームに慣れすぎてしまうと変な癖が付いてしまう可能性があります。
特に左手の指使いですが、押さえるタイミング、強さなど、ギターの基礎を全く無視したプレイを強いられることも。
ちゃんとゲームと実機を切り分けられれば良いですが、切り分けていたつもりでも、ゲームの癖が演奏に影響してくる可能性はあります。
ドラムマニアやってる人はどうなの?
それでは、ドラムはどうでしょうか。
ギターと比べると、身体を使ってプレイする分できるようになる点は多いように思います。
とはいえ、やはりゲームはゲームです。
パーツの数も違えば、叩いたときの感触も全然違います。
リアルなドラムとは全く別物だという認識は持っておいた方が良いでしょう。
では、具体的にどのような点が影響してくるのでしょうか。
全くの初心者と比べて有利な点
リズム感が身につく
ギターと同じく、リズムに強くなる感覚はあります。
ギタフリと比べると、パーツが多い分自由な演奏が多い印象です。
ちょっと悪い言い方をすると、ガチャガチャした曲が多いです。
無理矢理タムの音を入れたり、ハイハットのリズムを変速的にしたりと、ゲーム用にわざと難しくしているのだと思います。
ただ、ギターと同じくリズムパターンの引き出しは増えるかもしれません。
手と足がバラバラに動くようになる
これは、個人的には大きな優位点です。
ドラムには基本のリズムパターンがいくつかあるのですが
どのパターンでも、右手・左手・右足(・左足)をバラバラに動かす必要が出てきます。
しかし、ゲームで慣れているとこの基本パターンはほとんど自然に叩けるようになっています。
初心者が最初につまずくポイントを最初からクリアしているのは、大きな優位点と考えることができます。
連打やタム回しは上手くなる
ドラムで右左右左と交互に叩いて連打するのは、思ったより技術が必要です。
タタタタタタ・・・
とリズムよく叩ければ良いのですが、慣れないと
タタッタタッタタッタタッ・・・
と、少し間の抜けたようなリズムになってしまいます。
しかし、ゲームで慣れていれば連打も難なく叩くことができるので、こちらも大きな優位点と言えるでしょう。
不利となりそうな点
自己流になってしまう
やはりゲームはゲームなので、クリアすることにばかり意識が向いて基礎が厳かになってしまいます。
どんな楽器でもスポーツでもそうですが、基礎練の積み重ねが大切です。
自己流が染み付いてしまうと、なかなか直せるものではありません。
特にドラムは身体全体を使うので、一度染み付いた癖はなかなか改善されないと思われます。
ランカー(上位者)でも、手首がカチカチの人もいます。
バスドラムをガチャガチャ踏む人もいます。
”上手い人=綺麗に叩ける“が成立しないのが残念なところです。
変な癖が付く可能性がある
先の「リズム感が身につく」でも書きましたが、ゲーム用に難しくしたようなガチャガチャした曲が多いです。
ゲームの目的は「クリアすること」なので、リズムが崩れてもパッドが上手く叩けなくても「クリアする」ために必死でプレイします。
すると、リズムを意識して叩くことやしっかりとパッドを叩くことが厳かになってしまいます。
リズムが崩れても叩き続ける癖ができてしまったりする可能性があるので、これは致命的な欠点にもなりうるかもしれません。
おわりに
いくつか例を挙げてみましたが、ざっとこんなところでしょうか。
ゲームはゲーム、と割り切って楽しめる人なら良いと思いますが
ギターを始めたい!ベースを始めたい!ドラムを始めたい!
という場合は、最初から実機で練習して基礎を固めていった方が良いと私は思います。
ただ、ゲームも楽しいですよ♪(廃人より)
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