ベースが上手い人・下手な人ってどんな人?【具体例で考察&改善案】

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バンドのライブを見ている時とか、YouTubeで演奏動画を見ている時とか、知り合いとスタジオで練習している時とか

ふとした瞬間に「この人ベースあまり上手くないな…」って思うこと、ありませんか?

あるいは、自分の演奏を聴いた人に「こいつ、下手やな…」って思われていると考えたら…ゾッとしますよね。



でも、ベースが上手いとか下手とかって、どういう人のことを言うのでしょうか?

これは、人によって感じ方や価値観で変わってくるので難しい内容だと思います。



そんな中、ベースを10年以上続けている私が思うベースが上手い人の特徴は

『聴いている人が気持ちいいと感じる演奏ができる人』

だと考えます。

なぜなら、上手い・下手を評価するのは自分ではなく聴いている人だからです。



結局、いくらテクニックを磨いたところで聴いている人が上手くないと思えば、それは上手くない演奏だということになってしまいます。



…と、これだけではあまりにも抽象的すぎるので
もう少し具体的に

本記事にて『ベースが上手い人・下手な人とはどんな人なのか』ということについて、さらに深掘りしていきます。



また、どうやったら上手くなれるのかということもあわせて、具体例を交えながら考えてみたいと思います。

  • ベースが上手い人・下手な人とはどんな人か
  • どうやったらベースが上手くなれるのか

このことについて知りたい方は、このまま読み進めてください。

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ベースが上手い人・下手な人とは【考察】

ベースが上手い人・下手な人とはどんな人を言うのでしょうか。



冒頭でもお話ししましたが、私が思うベースが上手い人の特徴は

『聴いている人が気持ちいいと感じる演奏ができる人』

だと考えます。



逆に、下手な人の特徴は

『自分よがりな演奏をする人』

ということになります。



つまり「主観的か、客観的か」ということです。

結局、自分が上手いと思っていても、他の人が下手だと思ったら下手なのです。



上手い・下手の切り分けを考えるのは非常に難しいです。

自分が上手いと思っていても、他の人は下手だと思うかもしれないし、上手いと思ってくれる人がいる反面、下手だと思う人もいます。



まだちょっと抽象的なので、上手い人・下手な人の特徴についてもう少し深堀りしてみたいと思います。

私自身、本音を言うとあまり「上手い・下手」で切り分けるのは好きではないですが…。

でも、世間的に「上手い人・下手な人」と言われる人がどんな人なのかを把握しておくのは、自分自身のベース上達のためにも必要なことです。

ベースが上手い人の特徴

青空と風船と女性

まずは、ベースが上手い人の特徴について考えてみます。



もう一度おさらいすると、『聴いている人が気持ちいいと感じる演奏ができる人』ですね。

それはどんな人なのか、私が思う具体例は下記の3つです。

  • リズムが安定している
  • 演奏が安定している
  • ベースの役割を理解している

それでは、それぞれ深掘りしていきます。

リズムが安定している

私が1番「この人ベース上手いな…」って思う時に共通している特徴は、リズムが安定していることです。

これ、めちゃめちゃ大事なことなのでしっかりと押さえておきたいポイントです。



リズム感は、ベーシストにとって命とも言える大事な要素です。

どんなにテクい演奏をしていても、リズムが崩れるだけで全て台無しとなってしまうと言っても過言ではありません。

そのため、リズムが安定していることはベースが上手い人の最も大切な要素と言えます。



例えば、ずっとルート音(根音)を鳴らすだけのフレーズでも、リズムが安定している人とそうでない人だったら、明らかに安定している人の方が聴きやすいですよね。

曲を聴いている人が『違和感を感じる』と、聴いている時に『気が散ってしまう』ポイントが多くなって、その分だけ聴きづらさに影響します。



特にベースは、曲を土台から支える重要な楽器なので、ベースが崩れると曲も崩れていきます。

ベースが上手い人の要素として、リズム感は非常に大切だとわかりますね。

演奏が安定している

ベースが上手いと思う要素
2つめは演奏が安定していることです。

演奏が安定しているというのは、つまり

  • リズムが崩れない
  • 音が途切れない
  • 音の強弱がしっかりしている
  • ミュートがしっかりしている

などが挙げられます。



これは先ほどのリズムが安定している話と共通する話になりますが

演奏が安定していると、曲を聴いている人の『違和感』や『気が散る』といった要素を発生させないことに繋がってきます。



そのため『頑張ってスラップを多用している人』よりも『安定してルート音を刻んでいる人』の方が聴きやすいことが多かったりします。

もちろん、スラップ奏法・速弾き・ライトハンド奏法などの超絶テクニックも、しっかりと安定感して披露できれば最強ですね。



ここで、自分が『下手な人』にならない大切なポイントは、背伸びをしないことです。

要は、自分が安定して弾けるテクニックに抑えておきましょうってことですね。



やらないけど、実はできる
「能ある鷹は爪を隠す」

これが1番カッコイイと思いませんか?

ベースの役割を理解している

ベースが上手いと思う要素
3つめはベースの役割を理解していることです。

ベースの役割と言うと、主なところで下記が挙げられます。

  • 曲(バンド)を土台から支える
  • 曲のリズムを生み出す
  • 曲のグルーヴ(ノリ)を生み出す

これらの役割を理解していないと、独りよがりの演奏になって曲の価値を崩してしまい、結果的に『ベースが上手くない』と思われる要因に繋がってきます。



例えば『歌詞を聴かせたい曲』なのにベースが超絶スラップとかしていたら、ベースが目立ちすぎて曲が台無しですよね。

ひいては、ベースがカッコイイと思うどころか「しゃしゃり出ている」とさえ感じます。



もう1つ例を挙げると、ミュートやカッティングなどで『メリハリをつけたい曲』なのに、ベースは涼しい顔で延々とルート音を弾いているだけだと、それも「何かノリが違う…」ってなって曲が台無しですよね…。

  • 曲の雰囲気に合わせたフレーズ
  • 曲の雰囲気に合わせたテクニック
  • 曲の雰囲気に合わせたノリ

これらの要素を上手く組み合わせた演奏ができる人が、ベースが上手い人と言えると思います。



ベースの役割は、前に出て目立つことではありません。そんなのはギターに任せましょう。

目立たないけど、実はカッコイイ
曲の土台はベース(とドラム)が支えている
曲の雰囲気・ノリを支配している

そんな美味しいポジションがベースです。

ベースが下手な人の特徴

窓辺でうなだれる女性

次に「ベースが下手な人の特徴」について考えてみます。



もう一度おさらいすると『自分よがりな演奏をする人』でしたね。

それは果たしてどんな人なのか。こちらも具体例として下記の3点を挙げます。

  • リズム感がない
  • テクニックこそ至高
  • やたら前に出たがる

基本は、上手い人の特徴と逆ですね。



ベースが下手と言われる人の特徴を知っておくと演奏スキル向上に繋がってきますので、ここはしっかりと押さえておきたいですね。

リズム感がない

ベースが下手だな…って思う人に共通して言える最大の特徴は、リズム感がないことですね。

ここで言うリズム感の有無はセンスの話ではなく、ベーシストとして最も大切な要素と言っても過言ではない「リズム感」のトレーニングをしているかどうかがカギです。



リズム練習というと、メトロノームに合わせてひたすら弾き続ける地味〜なトレーニングをイメージすると思います。

でも、このメトロノームを取り入れた練習をやっているかやっていないかで、演奏に明確な差が出てくるのは明らかです。



もともと、どんなにリズム感がない人だったとしても、リズムトレーニングを続けていれば「聴けるベース」にまで上達することは可能です。

自分はいつも曲に合わせて練習してるから、リズム感とかも曲に合わせて鍛えられてるしバッチリよ!

こう思っている方は結構多いんじゃないでしょうか。(私もそうだったので)



『メトロノームでのリズム練習はしていないけど、リズム感には自信がある』
という人は一度、曲に合わせて弾いた自分の演奏を録音してみてください。

聴くに耐えない演奏になると思います。

そもそも、このような自分に都合の良い解釈をしている時点で『自分よがり』な考えだと思いませんか?



メトロノームの音は誤魔化しが効きません。

メトロノームに合わせて演奏している時は、リズムがズレたらズレているというのがハッキリわかります。



メトロノームの音を聴き続けて一定のリズムを身体に染み込ませることが、リズムトレーニングの真髄です。

テクニックこそ至高

ベースが下手だな…って思う人の特徴
2つめはテクニックこそ至高という考えの人です。

要は、『とにかく難しいことをする=ベースが上手い』という勘違いです。



よく見るところで挙げてみると

  • スラップができるから上手い
  • 速弾きができるから上手い
  • ライトハンド奏法ができるから上手い

こんな感じでしょうか。



この理論で行くのなら、スラップでバキバキ弾き倒すマキシマム ザ ホルモンのベースが弾ける人はめちゃめちゃ上手くて

おしゃれなフレーズを弾くスピッツのベースが弾ける人はそこまで上手くないということになります。

…違うでしょ。



もちろん、テクニックがあればいいに越したことはないですが、そればかりに固執していてはいつまでたっても上手くならないと思います。



上手い人の特徴『演奏が安定している』でもお話ししましたが『頑張ってスラップを多用している人』よりも『安定してルート音を刻んでいる人』の方が聴きやすかったりするもんです。



もちろん、スラップや他の超絶テクニックを否定しているわけではありません。

ちゃんと自分のベーススタイルとか曲のコンセプトに合っていれば問題ないですし、そのテクニックを極めて安定して弾ければ、それは大きな武器になります。



あくまでも『テクニックこそ至高』という考えが問題なのではないかというお話です。

やたら前に出たがる

ベースが下手だな…と思う人の特徴
3つめはやたら前に出たがる人です。

これは、バンドの立ち位置的な意味でも、演奏面での意味でもどちらも言えることです。



ベースの役割をもう一度思い出してみてほしいのですが

  • 曲(バンド)を土台から支える
  • 曲のリズムを生み出す
  • 曲のグルーヴ(ノリ)を生み出す

この3点を挙げました。



ベーシストは「影の立役者」なのです。



決して前に出て目立つようなポジションではないですが、ベースがいないと音楽が成り立たなくなると言われるほど重要なポジションでもあります。

  • 曲を無視したテクニック披露
  • ノリを無視したベースフレーズ

このような前に出たがる傾向にある人は、残念ながらあまり上手い人と思われないかもです…。



ただ、全てが当てはまるかと言われるとそうでもないです。

ベースも、曲やバンドのコンセプト次第で前に出たり目立ったりすることもあります。

そういった適切な場面場面で臨機応変に対応できる人こそ「ベースが上手い」って思われるのだと考えます。

要は『空気が読める人』ですね。



私が大好きな動画を1つ引用しますので、観てみてください。

Level 42 – Mr. Pink – Live at Reading – 2001

この動画では、マーク・キングというベーシストが超絶スラップを披露しています。

ベースが圧倒的に前に出てめちゃくちゃ目立っていますが、曲にしっかりとマッチしているので、凄く惹き込まれる演奏となっていますよね。



このように「前に出る時は前に出る」こともあるので、然るべき時にしっかりと役目を果たすのが本当に上手いベーシストと言えるでしょう。

上手くなるためにはどうするか【改善案】

ひらめきのイメージ画像

上手くなるためにはどうするか、その改善案についてですが

本記事中のこれまでの内容を読んでいただければ解決すると思います。



要は、上手い人と下手な人の特徴を知り、上手い人の特徴を吸収して下手な人の特徴を排除していけばいいのです。



ただそれだけ言って終わりでは不親切だと思うので、これまでの内容を簡単にまとめます。

ベースが上手くなるためには

  • リズム感を鍛えましょう
  • 安定感のある演奏をしましょう
    (背伸びをしない)
  • ベースの役割を理解しましょう

本記事で紹介したのはこの3つです。

細かいことを言い出すとキリがないですが、とりあえずこの3つを押さえておけば1段も2段も上に行けるはずです。



…最後に、大事なことを1つ。

実は、バンドで1番モテるのはベースなんですよ?笑
※諸説あります



本記事の解説は以上となります。

ベースの上手い・下手をしっかりと把握して、自分の演奏スキル向上に繋げていきましょう!

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