バンド楽器の中でもとくに印象に残りにくいベースという楽器。
そもそも、どういう楽器かよくわからないっていう人も多いみたいですね。
また、ギターやドラムのような目立つ楽器ではないので、どうしても不人気になりがちです。
じゃんけんで負けてベースを担当することになったって人も多いんじゃないでしょうか…。
そんな、バンドの中でも地味で目立たないベースという楽器。その魅力とはなんなのか、気になりますよね。
そこで本記事では、趣味で10年以上ベースを続けている筆者がベースの魅力について語ってみます。
はじめに言っておくと、地味だとか目立たないって言ってベースの魅力を知らない人がかわいそうなくらい、ベースは魅力あふれる楽器です!
私の語彙力でうまく伝えられるかわかりませんが、この記事でベースの魅力をたっぷりお伝えしていきますね。
- これからベースを始めたい人
- じゃんけんで負けてベースを始めた人
- 好奇心でベースの魅力を知りたい人
こんな人も、そうじゃない人も、この記事を読んでベースの魅力を知りましょう!
▼「ベースを始めたい」と思ったらこちらへ▼
なぜ、ベースは人気がないのか
ベースは、ギターやドラムよりどうしても不人気になりがちです。
たとえば「バンドをやろう!」ってなったとき、人気があるのはギターやボーカルで、ベースは余りもののイメージだと思います。
では、なぜベースは人気がないのか、ちょっと深堀りしてみましょう。
世間がもつベースのイメージは「地味、目立たない」
世間がもつベースのイメージといえば
- 地味、目立たない
- バンドであまりもののパート
- そもそもどういう楽器かわからない。
といったところでしょうか。
ただこれは、他のパートと比べて目立った部分がないから仕方ないといえるかもしれません。
たとえばボーカルはバンドの花形ですね。ライブでも問答無用でボーカルに目が行く人が圧倒的多数だと思います。
ギターもいわずもがな目立つ楽器です。世間の認知度が高いことと、派手なソロプレイとか弾き倒す姿が目を引く存在となります。
ドラムは後ろの方で演奏する楽器ですが、音も動きも大きいので特徴的といえますね。
では、ベースはどうかといわれると、音も動きも目立たず、これといって突出した特徴もないと思います…。
このため、どうしても「地味、目立たない」という印象を持たれてしまいます。
ベースの練習は「楽しくなさそう」
ベース不人気のもう1つの理由が、練習が楽しくなさそうというイメージです。
たとえばギターやピアノなら、メロディを弾いたり、コードを使って弾き語りをすることもできます。
一方でベースはというと、たぶん多くの人が持っているイメージは
ルートの音をポンポン弾く
こんなところだと思います。地味ですよね…。
実際、ベースは他のパートとあわせてこそ楽しさを感じたり真価を発揮するともいわれています。
これもあながち間違いではなく、ドラムが刻むビートに音をのせたり、ギターが重なって音が「カチッ」とはまったときに気持ちいいって感じるのも事実です。
ただ、一人での練習が楽しくないかといわれればそれは否定します。
「楽しくなさそう」というイメージは、ベースを弾いたことがない人の意見ですよね。
実際、趣味で10年以上続けている立場から言わせてもらいますと、べつにバンドを組んでなくて趣味で楽しむだけでも充分に楽しいと感じます。
世間は「楽しくなさそう」というイメージをもっているかもですが、これはあまり気にしなくていいと思います。
そもそもどういう楽器かよくわからない
ベースがそもそもどういう楽器かよくわからないっていうのも、ベース不人気の原因を作っていると考えられます。
ベースはよくギターと比較されますが、ギターのことは知っててもベースを知らないって人は意外と多いです。
たとえば初心者がバンドを組むとき、人気があるのはボーカルやギターで、ベースはあまりものになりがちです。
なぜなら、ギターやボーカルは「演奏している自分」「歌っている自分」が容易に想像できるから。
いっぽうでベースは「どんな楽器かよくわからない → 楽しく演奏できるイメージが湧かない」これが選ばれにくい理由だと考えられます。
ベースを始める理由は人それぞれですが、そもそもどういう楽器かよくわからないものに興味を持つ人は少ないと思います。
ベースの魅力とは?
ここから本題です。ベースにはどんな魅力があるのか見ていきましょう。
地味で目立たないのに超重要
実は、ベースってバンドの中でも最重要といっていいほど大切な存在です。
超大事なので、太字+赤ラインで強調しました。
曲を聴いてても全然目立つことがないベースですが、ベースがあるのとないのでは大違い。
ベースの役割を簡単にいうと
- ドラムとともにリズムやノリを作り出す
- 低音を補い、曲に厚みをもたせる
こんな感じで、ドラムとともにリズムやノリを作り出し、ギターやボーカルの魅力を最大限に引き出す影の立役者がベースです。
つまり、ドラムとギター&ボーカルをつなぐ橋ともいえるかもしれません。
ベースがいないバンドは、いわばお肉が入っていないカレー、だしが入っていない味噌汁のようなもの。
ぜんぜん目立たないのに、実は超重要で絶対に必要な存在。そんなおいしいポジションがベースです。
カッコいいとおもいませんか?笑
低音が気持ちいい
ベースが好きっていう人は、単純に低音を鳴らすのが気持ちいいって人も多いです。
ベースといえば、太い弦から鳴らされる心地よい低音。この腹に響く低音が、ベースの大きな魅力の1つといえます。
ベースは、弾き方ひとつで音が大きく変わる楽器です。
また、ギターのようにエフェクターをバンバンかけるというよりも、原音に近い音を基準に音作りをすることが多いです。
なので、ベースを弾く人は音へのこだわりが強い人が多い印象があります。
あと付けではありますが、私もベースの低音が好きです。
ベースがはなつ低音は、他の楽器ではなかなか体験できない心地よさがあります。
手軽に始められる
ベースは、初心者でも手軽に始められる楽器です。
サックスやピアノなど、楽器は始めるだけでも何十万、何百万とお金がかかるものも多いです。
しかし、ベースは数ある楽器の中でも比較的始めやすい楽器。あまりいいものにこだわらなければ、初期投資は10万円以内で始められます。
さらに、ベースは演奏面においても初心者にやさしい楽器です。
たとえばギターやピアノは「メロディ」や「コード」を奏でるなど、多彩な知識とテクニックが必要になります。
サックスやトランペットとかだと、音を出すだけでも大変です。
対し、ベースは単音(1つの音)をボンボン鳴らすに尽きる楽器。弾くのも簡単で、左手で弦をおさえて右手で弦をはじくだけで音が出ます。
こんな感じで、「音を鳴らす」敷居がめっちゃ低いです。
楽器初心者でも手軽に始められるのは、ベースの大きな魅力の1つといえます。
やればやるほど上手くなる
ベースに限らずどんな楽器でもそうですが、練習すればするほど上手くなっていくのも大きな魅力です。
昨日から始めて、今日いきなりバリバリ弾けるようになる人は絶対にいません。練習を積み重ねたぶんだけ、実力として身についていきます。
練習を繰り返していくうちに
- ドレミファソラシドが弾けるようになった!
- 難しいフレーズが弾けるようになった!
- 弾けなかった曲が弾けるようになった!
- リズム感が身についた!
こんな感じで、以前までできなかったことができるようになる達成感が、ベースの醍醐味、ひいては楽器を弾く醍醐味です!
楽器は嘘をつきません。練習したぶんだけ上達するので「ベースが弾ける」っていう事実だけで誇らしいものです。
ベースが弾けるようになって、まわりの人に
ベース弾けるんだ!すげぇ!
って思われて優越感を味わえるのが魅力ですね。笑
ベースの魅力が全身で感じられる動画3選
ベースは魅力あふれる楽器です。
それを知ってもらうためには結局、実際に弾いている姿を見るのが1番手っ取り早いと思います。
というわけで、YouTubeから素敵な動画を3つ選んでみました。
ベースがどんなにカッコいい楽器か伝わるハズですよ!
弾いてみた動画より → 【Bass Cover】ゴーストルール
YouTubeに投稿されている「弾いてみた」動画から引用させていただきました。
指弾きの地味なイメージを覆す、激しくてカッコいい演奏です。
ギターやボーカルがいるとなかなかベースを見ることは少ないと思いますが、こうしてベースの演奏をじっくり見ると、ベースのことがよくわかると思います。
プロの演奏 → the band apart「Eric.W」
ギター・マガジンさんから動画を引用させていただきました。
ベースでのピック弾きのかっこよさ、グルーヴ感(ノリ、一体感)が全身で感じられる動画です。
プロの演奏なので、趣味で弾いてる人でここまで上手く弾ける人はなかなかいないと思いますが、ベースを弾く楽しさ・魅力は全身で感じていただけるはず。
テクニックがあれば演奏の可能性は広げられますが、音を生みだすのは初心者でもできます。
その楽しさは、ベースを弾いている人じゃないとわかりません。
スラップ演奏 → Level 42 – Mr. Pink
指でボンボン弾くだけがベースではありません。時にはスラップといった奏法でバキバキ弾き倒すこともあります。
動画では、マーク・キングというベーシストがスラップの超絶テクニックを魅せています。
この動画を見るだけで、ベースという楽器の印象がガラリとかわるかもしれません。それくらい派手でかっこいい演奏です。
結論:ベースは魅力あふれる楽器です
ベース不人気の理由と、ベースの魅力について解説しました。
ここまで読んで、ベースに対するイメージは変わったんじゃないでしょうか?
ベースは、楽しいです。バンドという枠で考えると、ボーカルがいて、ギターがいて、ドラムがいて、その中にベースという役割の自分がいる。
そんなことを想像するだけでワクワクしませんか?
この記事を読んで「ベースを始めたい!」と思ったら、ぜひ始めてみてください!
ベースに興味を持ってくれる方が増えてくれるだけで嬉しいです。
本記事の内容は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント