ギタドラができる人は本物のギターやドラムもできる?経験者が答えます

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ゲームセンターに行くと、ギタドラ(GITADORA)という音楽ゲームがあります。

ギターやドラムの、リアルな演奏を体感できるゲーム!…らしいです。

ギタドラを知らない人にギタドラのことを話すと

ギタドラが上手い人って本物のギターやドラムもできるの?

ということを聞かれます。



結論から言うと、そこそこできる人もいるし、全くできない人もいます。

ということで、今回は

  • 趣味でベース歴10年以上
  • 大学時代にバンドでドラム経験者
  • エレキギターやアコギも甘噛み経験
  • ギタドラ歴20年以上
  • ギタフリ虹ネーム経験
  • ドラムマニア金ネーム経験

いわゆる廃人オタクである 私が、ギタドラが上手い人は本物もできるのかという疑問に応えてみたいと思います!

※2023年12月現在、ゲームは引退済みです…。



ただ、最初に1つだけ声を大にして言わせていただきたいのですが

実機の練習を目的にゲームを始めるのは絶対にオススメしません

もともとゲームが好きで、本物のギターとかに興味が出て始めるのは良いと思います。

ただ、実機=ゲームではないのでそこの切り分けは必要です。(ちなみに、私もギタドラきっかけでベース始めたタチです)

それを踏まえた上で、読み進めていって頂けたらと思います。

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ギタドラとはどんなゲームか?

そもそもギタドラって何?という方のために、簡単に説明します。興味なければ読み飛ばしてください…。

ギタドラは、ゲームセンターの音ゲー(音楽ゲーム)コーナーに置いてあります。※店舗による

2013年にGITADORA(ギタドラ)というタイトルで稼働していますが
GuitarFreaks&DrumMania 自体は、1番初期のもので1999年から稼働しています。

歴史がありますねぇ〜

GITADORA(ギタドラ)は、2013年2月14日よりコナミアミューズメントが発売しているギター/ドラムシミュレーションの音楽ゲームである。GITADORA GuitarFreaks( – ギターフリークス)とGITADORA DrumMania( – ドラムマニア)の2作品で構成される。BEMANIシリーズの1つである。

引用元:Wikipedia

ギタドラには「スキルポイント」というものがあり、プレイヤーの実力を数値にすることで、そのプレイヤーの実力がわかるというものです。

数値が高くなると、プレイヤーネームの色が変わっていきます。つまり、色で実力がわかるってことですね。



簡単にまとめると

  • (初心者) ⇒ 0.00 ~ 999
  • 橙 ⇒ 1000 ~ 1499
  • 橙グラデーション ⇒ 1500 ~ 1999
  • 黄 ⇒ 2000 ~ 2499
  • 黄グラ ⇒ 2500 ~ 2999
  • (脱初心者くらい) ⇒ 3000 ~ 3499
  • 緑グラ ⇒ 3500 ~3999
  • 青 ⇒ 4000 ~ 4499
  • 青グラ ⇒ 4500 ~4999
  • (中級者くらい) ⇒ 5000 ~ 5499
  • 紫グラ ⇒ 5500 ~ 5999
  • 赤 ⇒ 6000 ~ 6499
  • 赤グラ ⇒ 6500 ~ 6999
  • (準上級者) ⇒ 7000 ~7499
  • (上級者) ⇒ 7500 ~ 7999
  • 金(人間卒業) ⇒ 8000 ~ 8499
  • 虹(ゴリラ) ⇒ 8500 ~ ∞

つまり、私はゴリラということですね。ウホッ!

※2023年12月現在、ゲームは引退済みです…。

ギターフリークスをやっている人は本物のギターやベースができる?

さて、本題に入ります。

まずは「ギターフリークスをやっている人は本物のギターやベースができる?」という疑問から。



バッサリといきますが、いくらゲームが上手くてもリアルなギターやベースは全く別物です。

  • ゲーム … 5つ(あるいは3つ)のボタンとピッキングノブで演奏
  • 実機 … 複数の弦をピックあるいは指で演奏

この違いが大きいです。これはギタフリ経験者なら容易に想像ができると思います。



では、実際にゲームから実機のギターやベースの演奏に結びつくものはあるのでしょうか。考えてみたいと思います。

全くの初心者と比べて有利な点

ギターフリークスをしていて有利な点は、次のようなものが挙げられます。

  • リズム感が身につく
  • フレーズの引き出しが増える
  • オルタネイトピッキングの感覚がつかめる

順番に、詳しく見ていきましょう。

リズム感が身につく

ゲームに慣れてくると、リズムに強くなります。

逆にいうと、リズム感が身につかないとゲームクリアできないので、半ば強制的にリズム感が身についてきます。

フレーズの引き出しが増える

ゲームなので、変速リズムや変態フレーズがバンバン出てきます。

いろんな曲をプレイするうちに、強制的にさまざまなフレーズに触れることになるので、自然と引き出しが増えていきます。

また、非常に多種多様のジャンルの曲が用意されているので、ジャンルの違いによるフレーズも感覚的に身についていきます。

オルタネイトピッキングの感覚がつかめる

ギターやベースでは、弦に対してピックを

上から下 → 下から上

と交互に連続で演奏する弾き方をオルタネイトピッキングと言います。

リズムキープがなかなか難しいのですが、ゲームでもオルタネイト奏法を多用するので、自然と感覚がつかめていきます。

ただし、それはあくまっでもリズムだけの話で、ピッキング感覚は全然違います!

不利となりそうな点

次に、不利となりそうな点です。次のようなものが挙げられます。

  • テクニックは身につかない
  • 変な癖が付く可能性がある(特に左手)

こちらも、順番に見ていきましょう。

テクニックは身につかない

ギターやベースには様々なテクニックがあります。

しかし残念なことに、ゲームでは実機におけるテクニックはほとんど再現されていません。



たとえば、ハンマリングやプリング。

ゲームでも当たり前のように出てきますが、実機では1回のピッキングで3つの音を鳴らすところを、ゲームでは、3つの音ならキチッと3回ピッキングさせられます。

チョーキングやスライドは当然できません。
ブリッジミュートもできません。
スイープもできません。
歯ギターもできません。

オワタ\(^o^)/

何かテクニックが身につくということは期待しない方が正解です。

変な癖が付く可能性がある(特に左手)

演奏感覚が全く違うので、ゲームに慣れすぎてしまうと変な癖が付いてしまう可能性があります。

特に左手の指使いですが、押さえるタイミング、強さなど、ギターの基礎を全く無視したプレイを強いられることも。

ちゃんとゲームと実機を切り分けられれば良いですが、切り分けていたつもりでも、ゲームの癖が演奏に影響してくる可能性はあります。

ドラムマニアをやってる人は本物のドラムもできる?

次に「ドラムマニアをやっている人は本物のドラムもできる?」という疑問について。

ギターと比べると、より実機に近い演奏感覚だと思います。



とはいえ、やはりゲームはゲーム。パーツの数も違えば、叩いたときの感触も全然違います。

こちらも、ゲームと実機のドラムとは全く別物だという認識は持っておいた方が良いでしょう。

では、具体的にどのような点が影響してくるのか考えてみます。

全くの初心者と比べて有利な点

ドラムマニアをしていて有利な点は、次のようなものが挙げられます。

  • リズム感が身につく
  • 手と足がバラバラに動くようになる
  • 連打やタム回しの感覚が身につく
  • 基本パターンを覚えられる
  • フレーズの引き出しが増える

順番に、詳しく見ていきましょう。

リズム感が身につく

ギタフリと同じく、リズムに強くなる感覚はあります。

ドラムの方がシビアなため、より集中力が必要です。

手と足がバラバラに動くようになる

ドラムマニアは、手足がバラバラに動かないとゲームクリアできません。

なので、プレイを重ねて慣れていくうちに、自然と手足がバラバラに動くようになります。

連打やタム回しの感覚が身につく

ドラムで右左右左と交互に叩いて連打するのは、思ったより技術が必要です。

タタタタタタ・・・
とリズムよく叩ければ良いのですが、慣れないと
タタッタタッタタッタタッ・・・
と、間の抜けたようなリズムになってしまいます。

ゲームで慣れていけば連打も難なく叩くことができるようになるので、こちらも大きな優位点と言えるでしょう。

基本パターンを覚えられる

ドラムには基本のリズムパターンがいくつかあり、ゲームをプレイするうちにこの基本パターンは自然に叩けるようになっていきます。

ハイハットとスネアのパターンはもちろん、バスドラムでも2連バス、裏バス、ツインペダルの交互踏みなど。

初心者が最初につまずくポイントを自然にクリアしていけるのは、大きな優位点といえます。

フレーズの引き出しが増える

ギタフリと比べると、パーツが多いだけ自由な演奏が多い印象です。

ちょっと悪い言い方をすると、ガチャガチャした曲が多いです。

無理矢理タムの音を入れたり、ハイハットのリズムを変速的にしたりと、ゲーム用にわざと難しくしているのだと思います。

ただ、逆にいうとフレーズの引き出しは増えていきます。

ギタフリと同じく、ジャンルによるドラムフレーズの違いも感覚的に身についていきます。

不利となりそうな点

次に、不利となりそうな点です。次のようなものが挙げられます。

  • 自己流になってしまう
  • 変な癖がつく可能性がある

順番に、詳しく見ていきましょう。

自己流になってしまう

やはりゲームはゲームなので、クリアすることにばかり意識が向いて基礎が厳かになりがちです。

どんな楽器でもスポーツでもそうですが、あるていど基礎があり、それに倣うのは上達する上でも大切です。

自己流が染み付くと、なかなか直せません。特にドラムは身体全体を使うので、より深刻です。

上級者でも、手首がガチガチだったり、スティックを握り込んで叩く人もいます。

音の強弱なんて関係ありません。パッドを力強くバシバシ叩く人もいれば、バスドラムをガチャガチャ踏む人もいます。

「上手い人=綺麗に叩ける」が必ずしも成立しないのが、ゲーム的なところです。

変な癖がつく可能性がある

前述もしましたが、ゲーム用に難しくしたようなガチャガチャした曲が多いです。

ゲームの目的は「クリアすること」なので、リズムが崩れてもパッドが上手く叩けなくても「クリアする」ために必死でプレイします。

そのため、本来なら大切な「リズムへの意識」や「正しくパッドを叩くこと」が厳かになりがちです。

「リズムが崩れても叩く」癖ができてしまうので、致命的な欠点とも言えるかもしれません。

おわりに

いくつか例を挙げてみましたが、ざっとこんなところでしょうか。

ゲームはゲーム、と割り切って楽しめる人なら良いと思いますが

ギターを始めたい!
ベースを始めたい!
ドラムを始めたい!

という場合は、最初から実機で練習して基礎を固めていった方が良いと私は思います。

ただ、ゲームも楽しいですよ♪(廃人より)

本記事の内容は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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