ベースで指弾きするとカチカチと音がする。どうにかしたい。
こんな悩みをお持ちではないですか?
アンプを通すと聞こえるカチカチ音、気に鳴りますよね。
私もベースを始めたばかりの頃はカチカチ鳴って、どうにかならないものかと悩んでいました。
たくさん調べて、カチカチ音が鳴る原因を追求してきました。結論をいうと、カチカチと音が鳴る原因は2つだけです。
本記事で詳しく解説します。悩みを解消して、気持ちいい音で練習しましょう!
ベース指弾きでカチカチ音が鳴る原因と対処法
指弾きでカチカチと音が鳴る原因は、次の2つです。
- 爪が弦に当たっている
- 弦がフレットに当たっている
このどちらかです。詳しく解説します。
原因1.爪が弦に当たっている
1つめの原因は、長すぎる爪が弦に当たって音が鳴るパターンです。
そもそも、カチカチという音は弦に硬いものが当たった音をピックアップが拾うから鳴る音です。
ベースは、指の先端あたりでピッキングして音を鳴らします。
なので、爪が長いと弦に当たってカチカチ音が鳴るというのは、なんとなく想像できますね。
爪が弦に当たる場合の対処法
ありきたりですが、爪を短く切れば解決します。
爪の長さの目安は、先端(白い部分)が数ミリでも伸びてたら切るくらいの感覚です。
私も、ベースを始めてから長い爪とは無縁になりました。たぶん、1週間に1回くらいのペースで爪を切っています。
ベースを弾く人として『爪は短くて当たり前』くらいの感覚を持ちましょう!
原因2.弦がフレットに当たっている
2つめの原因は、ピッキングしたときに弦がフレットに当たって音が鳴るパターンです。
ピッキングの一連の動作は
- 指で弦を引っ張る
- 引っ張った弦が指から離れる
- 弦が振動して音が鳴る
この3ステップから成っています。
弦がフレットに当たるというのは、指で弦を引っ張ってから離れて振動するまでの間(上記動作でいう1〜2の間)に、弦がフレットに当たっているということ。
弦を上から押し込むと、フレットに当たると思います。
この、弦がフレットに当たるときに鳴る「カチッ」という音が、指弾きのときのカチカチ音の正体です。
弦がフレットに当たる場合の対処法
対処法は、弦がフレットに当たらないようにすればOKです。
具体的にいうと、次の2つが挙げられます。
- 弦高を調整する
- 弾き方を改善する
それぞれ、詳しく解説していきます。
弦高を調整する
弦がフレットにカチカチ当たる場合は、弦高が低すぎる可能性があります。
そして多くの場合、弦高を少し高くすれば解決します。
ほんの0.数ミリの差でも、カチカチ音が鳴るか鳴らないかに影響します。まずは弦高が低すぎないか確かめてみましょう。
最適な弦高の高さは人によって違います。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
弾き方を改善する
もう1つは、弾き方の改善です。
ポイントは『ピッキングの強さ』と『弦の振動方向』。カチカチ音を鳴らさないようにするには、適切な強さで適切な方向に振動させる必要があります。
ピッキング強さ
ピッキングで力が入りすぎると、フレットに当たるくらい瞬間的に大きな力がかかります。
よく見られるのが、指を振りかぶるように弾く弾き方。
瞬間的な力が加わりやすいので、フレットに当たって「カチッ」という音が鳴ってしまいます。
カチカチ鳴らないようにするには、自然にかまえて自然に弾くイメージです。
弾き方のクセがついちゃっている人は、もういちど初心にかえって練習するのもいいかもですね。
弦の振動方向
もうひとつが、弦の振動方向。
具体的にいうと、フレットに対して垂直に振動させるか、水平に振動させるかです。
垂直の振動はフレットに近づく方向の振動なので、振動が大きいとフレットに当たってしまいます。
対して、水平の振動はフレットに当たりにくい方向への振動なので、振幅が大きくてもカチカチと音が鳴りづらい振動となります。
このように、カチカチ音を鳴らさないためには弦の振動方向を意識した弾き方が必要です。
弾き方の改善は簡単ではないですが、とりあえず気をつけておくべきポイントは1つだけ。
それは、弾くときの指の角度。具体的にいうと、指を立てて弾くと水平方向の振動が得られやすくなります。
指を立てて弾くためには、あるていど手首を曲げて演奏する必要があります。
何も考えずに弾くと無意識に手首が伸びて、手のひらがボディに付くくらい指を寝かせて弾いてしまいがちです。
カチカチ音を鳴らさないためには、しっかりと指を立てて弾くこと意識しましょう。
指弾きについては下記の記事でも詳しく解説しています。
カチカチ音が鳴る原因と対処法:まとめ
ちょっと説明が長くなってしまったと思うので、最後に本記事の内容をまとめます。
原因 ① 爪が弦に当たっている
- ベースを弾くなら、爪はいつでも短く切っておく
原因② 弦がフレットに当たっている
- 弦高を調整する
⇒ 弦高が低すぎて弦がフレットに当たっている可能性がある
- 弾き方を改善する
⇒ 指を立てて、弦をフレットに対して水平に振動させるように弾いてみる
こんな感じです。こうしてまとめてみると、意外と大した悩みではないと思うかもしれませんね。
ちなみに、スラップ奏者はわりと弦高を低く調整する傾向にあり、演奏スタイルや音楽のジャンルによってはカチカチ音をあまり気にせず弾く場合もあります。
なので、絶対にカチカチと音を鳴らさないように神経質になりすぎる必要もないかもしれません。
いずれにせよ、あなたが出したいと思う音、気持ちいいと思う音が出せていればそれが正解です。
練習を続けていれば、欲しい音が出せるようになります。あまり神経質になりすぎず、ベース演奏を楽しみましょう!
さて、こんなところで本記事の内容を終わりにしたいと思います。
ほかにもベースに関する記事をたくさん書いているので、よかったらいろいろ覗いていってください♪
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