ベースの弦高調整のやり方が知りたい!
それと、せっかく調整するならベストな高さにしたいけど、弦高は低めが良いの?高めが良いの?
それぞれの違いについても知りたい!
上記のような悩みを解決するため、本記事ではベースの弦高調整のやり方を解説すると共に、弦高はどれくらいがちょうど良いのかについてお話ししていきます!
弦高も含めて、楽器屋さんでベースを購入した時に店員さんがすべて調整してくれているので、自分で楽器の設定をいじるのって勇気が要りますよね。
とはいえ、ベースのコンディションは日々少しずつ変わっています。
毎日練習をしているとなかなか気付かないですが、時にはベースのメンテナンスをしてあげるのも大事です。
ちなみに、私は弦高を“やや低め”に設定しています。
ベース歴5年目くらいの頃に今使っているベースを買ったんですが、なんか弾きづらい…そう思って弦高を調整してみたら、激的に弾きやすくなった経験があります!
楽器屋さんの調整が悪かったなんてことは無いと思いますが、自分のプレイスタイルに合った弦高ってあると思います!
なので、運指やピッキングに悩んでいる方は、弦高調整にトライしてみるのも良いかもしれません。
弦高調整は決して難しいものではないですが、初めてだとどうやったら良いかわからないですよね。
なので、本記事では写真を使いながらわかりやすく解説していきます!
ぜひ自分自身で弦高調整にチャレンジしてみてください!
ベースの弦高調整のやり方
それでは早速、ベースの弦高調整のやり方について解説していきます。
弦高調整に必要なもの
弦高調整をする時に必要な道具は下記です。
- チューナー
- 六角レンチ(or マイナスドライバー)
チューニングをするので、当然ですがチューナーが必要です。
持ってないよ〜って人は、弦高調整に限らずベーシストなら絶対必要なアイテムなので購入しておきましょう。
弦高調整はベースのブリッジにあるネジを調整して行うのですが、ベースによって六角レンチかマイナスドライバーのどちらかが必要になります。
どちらのタイプでも使う道具が違うだけでやることは一緒なので、あなたのベースはどちらのタイプか、チェックしてみてください。
ちなみに、私のベースは六角レンチを使うタイプです。
六角レンチはベースのメンテナンスに必要な道具なので、大概は新品のベースを買った時にケースと一緒に付いているはずです。
持ってなければ、購入する必要が出てきます。
六角レンチやマイナスドライバーなら、ホームセンターに行けば99%売っているはずです。
最近は100均でも結構いいものがあるみたいですね…素晴らしい!
弦高調整のやり方【手順】
弦高調整をする前に、まずベース各弦のチューニングを済ませておきましょう。
その後の弦高調整の流れは、下記の3項目で1セットになります。
- 弦高を調整
- チューニング
- 演奏して確認
ちょうど良い高さに調整できるまで、この手順を繰り返します。
弦高を変えると弦のテンションが変わるので、弦高調整をした後は必ずチューニングをしてあげましょう。
また、全ての弦で弦高調整が完了したら、開放弦のチューニングだけではなくオクターブチューニングも必ずするようにしましょう。
弦高を調整すると弦のテンション感が変わるので、オクターブのチューニングもズレてきます。
演奏・音に影響が出るので、必ず実施するのをおすすめします。
それでは、弦高調整のやり方(上げ方、下げ方)について説明していきます。
弦高を下げたい時
弦高の調整は、ブリッジのネジを回して行います。
弦高を下げる時は、ネジを緩めていく方向に回していきます。
つまり、反時計回りですね。
1つの弦で調整ネジが2箇所あるので、片方を回したらもう片方も同じだけ回して、パーツが斜めにならないようにしてあげます。
片方で90°回したら、もう片方も90°回してあげるイメージです。
弦高を上げたい時
弦高を上げたい時は、下げる時と逆の方向にネジを回すだけです。
つまり、ネジを締める方向(時計回り)ですね。
下げる時と同様、片方を回したらもう片方も同じだけ回して、2つのネジの高さが同じになるように調整してあげます。
以上が、弦高調整のやり方です。
簡単ですね♪
弦高の測り方
弦高の測り方についてです。
教則本などでよく聞くのは、12フレット付近でフレットから弦までの距離を、定規を使って測ります。
下の図のようなイメージです。
この時、4弦側で2.5〜3mm、1弦側で1.5〜2mmくらいを目安にすると良いと言われていますが、実際はネックの反り具合やフレットの減りなど色々な要因が絡んできたりするので、あくまで目安として見ておくくらいで良いです。
弦高は低めが良い?高めが良い?
弦高調整のやり方はわかったとして、実際のところ弦高はどれくらいに調整するのが良いのでしょうか?
実際のところ、プレイスタイル、ピッキング、演奏ジャンル、運指の癖など、様々な要因によって弾きやすい弦高は変わってきます。
つまり、人によって演奏スタイルが違うので、具体的に「○○mmが弾きやすい!」みたいな数字で表すのは難しいです。
実際に、今のあなたのベースの弦高はどれくらいでしょうか?
弦高調整をする前に一度測ってみて、極端に弦高が高すぎる・低すぎるのでなければ、測った距離を基準にして上げてみたり下げてみたり、いろいろ試してみるのが良いです。
あらかじめ弦高を測っておけば、どれもしっくりこなかった時に、最初に測った距離に戻しておくっていう選択もできます。
弦高が低いことによるメリット・デメリット
弦高を高めにするか、低めにするかの判断材料がないとどちらが良いのか決めかねると思うので、ここで「低め・高め」の特徴(メリット・デメリット)についてお話ししておきます。
まず、弦高が低いことによるメリット・デメリットを挙げてみます。
- 弦を押さえるのが楽
- 運指がやりやすい
弦高が低いと軽く押さえるだけで演奏できるので、スムーズな運指や速弾き、タッピング、スラップなどのテクニカルなプレイがやりやすくなります。
なんとなく弾きづらい…しっかりと弦を押さえてるのに音がビビる…などの悩みは、多くの場合は弦高を下げると解消できます。
- 音がビビリやすい
- ミュートが難しい
- 音に張りが出にくい
弦高が低いと弦とフレットの間隔が近くなる分、弾いている時に弦の振動がフレットに当たってビビリの原因に繋がってきます。
ネックが反れていなければ、弦がビビる原因の多くは「弦高を下げすぎ」の可能性が高いです。
さらに、弦高が低ければ低いほど弦のテンションも下がるので、その分ミュートも難しくなってきます。
弦のテンションが弱いと指で振動を止める力も弱くなります。
フレットから弦を軽く離してミュートした時、音が「ボワ〜ン」ってなる感覚、経験したことある人なら何となくイメージできるかと思います…。
とはいえ、「弾きやすくなる」という恩恵は初心者にとって演奏性やモチベーションに繋がる大きなメリットになります。
なので、初心者には「下げすぎず、下げる」くらいをおすすめします。
弦高が高いことによるメリット・デメリット
次に、弦高が高いことによるメリット・デメリットを挙げてみます。
基本は、低い時の逆です。
- 音に張りが出る
- 弦がビビりにくい
- ミュートがしやすい
弦高が高いと、弦のテンションが上がって「張りのある音」になります。
弦のテンション(張力)が強いと弦の振動も強くなる感じがしませんか?なんというか、音がボヤッとせず、一音一音はっきりと鳴るイメージです。
感覚的な話なので、わかりづらくてスミマセン…。
他にも、弦とフレットの感覚が広くなるので、その分弦の振動がフレットに当たりにくく、弦のビビリが発生しにくいです。
さらに、弦高が高い分ミュートできる範囲も広がるので、弦高が低い時よりミュートがしやすいという特徴があります。
- 弦を押さえる指が疲れやすい
- 運指が難しい
弦高が低い時と違って、弦のテンションが高いので押さえるのにも多少のチカラが要ります。
そうなると、スムーズな運指や速い運指が難しくなってきて、弦高が低い場合と比べるとテクニカルなプレイには向かないと言えます。
演奏のテクニックよりも、ベースの「音や質」を上げたい人は、弦高が高い方が向いているかもしれません。
まとめ
本記事の内容は以上になります。
弦高調整について、少しは理解していただけましたでしょうか?
この記事がお役に立てたなら嬉しい限りです。
最後に、本記事の内容をまとめて終わりにします。
弦高調整の前にチューニングを済ませておく
その後は、下記の3セットを、納得できる位置に調整できるまで繰り返し
- 弦高を調整
- チューニング
- 演奏して確認
下記の特徴を参考に、自分のプレイスタイルに合わせて弦高を「低め」にするか「高め」にするか選ぶのがおすすめ
弦高「低め」の特徴
- 弦を押さえるのが楽
- 運指がやりやすい
- 音がビビリやすい
- ミュートが難しい
- 音に張りが出にくい
弦高「高め」の特徴
- 音に張りが出る
- 弦がビビりにくい
- ミュートがしやすい
- 弦を押さえる指が疲れやすい
- 運指が難しい
以上です!!!
よければ、他にもベースの記事をたくさん書いているので、見に行ってみてください♪
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