ベースのオクターブチューニングってどうやってやるの?
オクターブチューニングは大切だって言うけど、重要性が
いまいちピンとこない…。
楽器を買ったばかりだと楽器屋さんで調整してくれているので、意識していないとなかなかオクターブチューニングをしよう!ってならないと思います。
とはいえ、楽器を毎日弾いていたらちょっとずつコンディションは変わってきますし、毎日弾いていなくても弦を変えたりネックの調子が変わったりすればこれまたコンディションが変わってきます。
この記事を書いている私のベース歴10年以上です。
趣味でゆる〜くやっていますが、普段のチューニングはもちろん、オクターブチューニングも何度もやっています。
自分のやりやすいようにコンディションを調整するので、いつも気持ちよくベースを弾いています。
そんな私が、本記事にてオクターブチューニングのやり方と重要性について解説していきます。
わかりやすく写真付きで書いていくので、一緒にやってみましょうね♪
オクターブチューニングのやり方の前に
やり方の解説の前に、オクターブチューニングについておさらいしておきましょう。
必要なければ読み飛ばしてください。笑
オクターブチューニングとは?
オクターブチューニングとは、その名の通り「オクターブ」のチューニングを合わせることです。
オクターブとは、ある音階を基準とした、音の高さの異なる同名の音階までの音程である。
引用元:ニコニコ大百科
普段のチューニングは、レギュラーチューニングなら開放弦を「E・A・D・G」に合わせますよね。
オクターブチューニングは、同じ弦の1オクターブ上の音のチューニング…すなわち、12フレットの音のチューニングになります。
弦楽器なので、コンディションが悪いと音程が上がるにつれてチューニングがズレてきます。
それを、開放弦の音と中間の12フレットで音合わせをして、ベース全体のチューニングのズレを解消しようというものです。
こんな時はオクターブチューニングをしましょう
オクターブチューニングは、普段の開放弦を合わせるチューニングと違ってちょっと手間なので、毎回やっていると大変です。(ていうか、めんどくさい…。)
なので、基本的には「ベースのコンディションが変わることをした時」に調整するくらいでオッケーと思います。
具体的に言うと、下記のような感じです。
- 弦を交換した時
- 弦高調整をした時
- ネックの反りを調整した時
なので、私は基本「弦交換」した後に毎回、オクターブチューニングを含めたベース全体のメンテナンスをしています。
あとは、ライブ前やレコーディング前などにも調整しておきたいですね。
オクターブチューニングのやり方
それでは、オクターブチューニングのやり方(手順)について解説していきます。
用意するもの
オクターブチューニングをするのに必要なものは下記です。
- チューナー
- ドライバー(六角レンチ)
チューニングをするので、言わずもがなチューナーは必須です。
私はクリップタイプのチューナーでやっていますが、オクターブチューニングをする時は精度の良いチューナーを使う方が良いかもしれません。
とはいえ、よほど神経質じゃなければクリップチューナーでも充分だと思います。
まだチューナーを持っていない人は、サウンドハウスからの購入が安いのでおすすめです。
探すのが面倒くさい人は下記のリンクからも購入できます。
チューナーの他に、ブリッジのネジを調整するためにドライバーが必要です。
プラスドライバーでの調整が多いと思いますが、モノによってはマイナスドライバーだったり、六角レンチだったりすることがあります。
ちなみに、私のベースはプラスドライバーでの調整です。
あなたのベースはどうでしょうか?まずはチェックしてみて下さい。
ドライバーや六角レンチはどこの家にもありそうな工具ですが、持っていない人はホームセンターとかで購入しましょう。
最近だと、100均でも質の良いものが売っているんじゃないでしょうか。
オクターブチューニングのやり方【手順】
さて、オクターブチューニングのやり方(手順)を解説していきます。
一連の流れは下記の通りです。
- 開放弦をチューニング
- オクターブチューニングを確認
- 弦を緩める
- ブリッジのネジを回して調整
このサイクルを、各弦ごとにオクターブチューニングが合うまで繰り返していきます。
では、それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
開放弦をチューニング
まずは、オクターブチューニングする弦の開放弦をチューニングしてあげましょう。
オクターブチューニングを確認
開放弦のチューニングができたら、オクターブチューニングがずれているかどうか確認します。
オクターブチューニングのやり方は、開放弦の時と同じチューニングを12フレットを押さえた状態でやってあげるだけでOKです。
ここで、開放弦の音に対して12フレットの音が「高い方にずれているか・低い方にずれているか」を確認します。
どちらにズレているかで、後の調整のやり方が変わってきます。
弦を緩める
オクターブチューニングはブリッジのネジで調整しますが、弦を緩めないとテンションがかかって調整ができないので、調整の前に弦を緩めてあげます。
ブリッジのネジを回して調整
開放弦のチューニングに対して、オクターブチューニングが
- 低い方にズレている場合
→弦が短くなる方向に調整
ネジを緩める方(反時計回り)に回して調整してあげます。
- 高い方にズレている場合
→弦が長くなる方向に調整
ネジを締める方(時計回り)に回して調整してあげます。
調整ができたら、再び弦のチューニングを確認します。
開放弦のチューニングとオクターブチューニングの両方を確認して、ズレがなくなればOKです!
一発で完璧に調整するのは難しいので、ズレている場合はまた同じ手順で調整してあげましょう。
ベースはオクターブチューニングが重要な理由
ベースという楽器において、オクターブチューニングはかなり重要です。
理由としては下記のとおり。
- ベースはネックが長いから
- ベースは弦のテンションが強いから
- ベースはバンドにおいて重要な存在であるから
それぞれ、深掘りしていきます。
ベースはネックが長いから
ベースは、ギターと比べてネックが長いです。
ネックが長いということは、その分フレットの移動範囲も大きくなるので、0フレットを押さえた時、12フレットを押さえた時、20フレットを押さえた時、それぞれの音のズレも大きくなっていきます。
つまり、オクターブチューニングがずれやすいということです。
ベースは弦のテンションが強いから
ベースは太い弦を張っているので、ネックにかかるテンションが強いです。
弦1本にかかる聴力は約20kgほどになるそうな…。
ということは、4本で100kg…?
やべぇ…
テンションが強いということは、その分ネックのコンディションも変わりやすいということになります。
快適な演奏を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
先にもお話ししたように
- 弦を交換した時
- 弦高調整をした時
- ネックの反りを調整した時
これらのメンテナンスをすると、ネックのコンディションが変わるので、大なり小なりオクターブチューニングにも影響が出てきます。
バンドにおいて重要な存在であるから
ベースはあまり目立たない地味なイメージのあるポジションですが、曲を土台から支える重要なポジションでもあります。
曲のリズム・ノリ(グルーヴ)を生み出しているのはベースです。
そのへんの「ベースの役割の重要性」に関しては、下記の記事でも書いています。
ベースがしっかりしていると、それだけでも「なんか聴いてて気持ち良いな」って思える曲になります。
逆に言うと、ベースがしっかりしていないと曲にも違和感が生まれます。
開放弦のチューニングのズレは言わずもがなですが、オクターブチューニングがズレているのも曲の質に大きくかかわる重大な要因です。
チューニングのズレは音のズレですから、ベースのような曲の土台にいるポジションの音がズレていると、曲全体が締まらない、なんか煮え切らない感じになってしまいます。
そうならないためにも、普段の開放弦のチューニングと同じくらい、オクターブチューニングの調整は大切なものなのです。
まとめ:オクターブチューニングは大切です
本記事では、オクターブチューニングのやり方と重要性について書いていきました。
オクターブチューニングについて何か少しでも改善してもらえたのなら嬉しいです。
最後に、本記事の内容をまとめて終わりにしたいと思います。
オクターブチューニングの調整は「ベースのコンディションが変わることをした時」くらいでオッケー
- 弦を交換した時
- 弦高調整をした時
- ネックの反りを調整した時
ベースという楽器においてオクターブチューニングが重要な理由
- ネックが長いから
- 弦のテンションが強いから
- バンドにおいて重要な存在であるから
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